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O脚はなぜ膝の内側に負担をかける?股関節と膝の動きから解説

「歩いていると膝の内側が痛くなる」
「以前よりO脚が目立つようになってきた」
「膝を揉んでもらっても、しばらくするとまた痛くなる」

このようなお悩みはありませんか?
膝の痛みというと、膝そのものに原因があると考えがちです。
もちろん、膝関節の軟骨や半月板、靱帯などに問題が生じている場合もあります。

一方で、歩く、立ち上がる、しゃがむといった動作では、股関節や足関節も一緒に働いています。
そのため、膝への負担を考える際には、脚の形だけでなく、身体全体の動き方にも目を向けることが大切です。

静岡市葵区古庄のなみのり整体では、膝だけでなく股関節や足関節の動き、筋肉の働き方なども確認しています。
今回は、O脚と膝の痛みの関係、膝関節の動きの特徴、そして当院が大切にしている筋膜整体と運動療法について解説します。

O脚とは?膝の内側に負担がかかりやすい理由

O脚とは、立ったときに左右の膝が外側へ開いたように見える脚の形を指します。
医学的には内反膝と呼ばれる状態が含まれます。
ただし、見た目のO脚と、実際の骨の配列や関節の状態が必ずしも一致するわけではありません。

O脚の背景には、骨格の特徴、成長過程、加齢に伴う関節の変化など、さまざまな要因があります。
また、立ち方や歩き方によって脚の見え方が変わる場合もあります。

1. 生活習慣・姿勢(後天的要因) 

  • 猫背・反り腰: 背骨や骨盤が歪むことで、重心がアンバランスになることで膝がO脚化しやすくなります。
  • 座り方・歩き方: ガニ股歩き、椅子での脚組む癖が股関節の歪みを作ってしまいます。
  • 身体の特性: 運動不足による筋力低下や、肥満による膝への過剰負担も大きな原因です。
  • 靴: ハイヒールや硬い靴の長時間の着用。 

2. 筋肉の低下とバランス(機能的要因)

  • 内転筋の低下: 太ももの内側にある内転筋が弱いと、膝を内側に閉じる力が弱くなり、外側に開きやすくなります。
  • 大腿筋膜張筋、腸脛靭帯の過緊張: 腰や脚の外側の筋肉の張りが脚を外側に引っ張ってしまいます。

3. 加齢・疾患など(骨・関節的要因)

  • 変形性膝関節症: 加齢により膝の軟骨がすり減って、関節が変形するケース(中高年に多い)。
  • 骨の変形: 成長期の発達不全や先天的な骨のかたち。
  • 関節リウマチ: 炎症による関節の変形。

O脚の原因を改善するポイント

  • 日常の姿勢改善: 猫背を直し、骨盤を立てて座る。
  • 筋肉トレーニング: 内もも(内転筋、恥骨筋)を鍛える(例: ワイドスクワットなど)。
  • ストレッチ: 硬くなった太ももの外側、大腿二頭筋や外側広筋、大臀筋などの筋肉をほぐす。 

O脚は放置すると、将来的に膝の痛み(変形性膝関節症)に繋がるため、早期の改善が望ましいです。 

膝に痛みが出るメカニズム

O脚タイプの変形性膝関節症や膝の痛みが出る好発部位で一番多いのが、膝の内側です。

右足の膝関節を前側から見た図です。
膝は股関節や肩関節と違い、平面関節になっており、その周りを靱帯が取り囲むように固定しているだけでとても不安定な関節です。
脚を完全に伸ばした状態(伸展)のとき、脛骨は若干外旋(外巻き)に動き、膝を曲げた屈曲運動のとき、脛骨は内旋(内巻き)に動きます。
この働きをスクリューホームムーブメントといい、膝をスムーズに動かす働きが人の体には備わっています。

脚の運動
O脚はガニ股、X脚は内股が多い
O脚に多い膝の干渉障害

しかし、O脚はガニ股になっている方が多く、つま先が外側に向いていて大きく外旋しています。
脚の外側の張りが強く外側に引っ張られ、膝の内側がタイト(狭く)なっています。
この状態で脚の屈伸運動をすると、屈曲時に内旋した脛骨付近で内側側副靱帯と半月板が癒着を起こし、伸展時に脛骨が外旋して引っ張られ半月板を膝関節で挟み込んでしまうのです。
このねじれ運動を繰り返すと、膝関節で炎症を起こし半月板損傷のリスクが高まってしまうのです。

もう一つの膝が痛くなるリスク、鷲足(がそく)炎

膝の内側が痛くなる原因としてもう一つ考えられるのが、縫工筋や薄筋、半腱様筋が膝の鷲足付近に集まっており、その部位で炎症が起きる鷲足炎です。

鷲足炎については、以前こちらの記事で詳しく書きました。

膝でトラブルが起きる原因は、膝そのものにあることは少なく、むしろ股関節や足関節の使い方、向きにあります。
特に膝のトラブルは股関節に問題があることが多く、反り腰やO脚に多い骨盤の後傾も原因となっています。

膝の周りをマッサージしても、一時的に血流が良くなって痛みが軽減するだけですぐに症状が戻ってしまいます。

膝の痛みを根本改善するためには、痛みが出ている原因を見つけ出し解決に導いていかなければなりません。

膝が痛いと生活の行動範囲そのものが狭くなり、買い物や散歩、旅行などの楽しみも奪ってしまいます。

・階段の上り下りがつらくない
・歩く不安がない
・旅行や外出を楽しめる

こんな当たり前の日常が当たり前に出来たなら。
当院では膝だけでなく、骨盤・股関節・太もも・背中の硬さまで見ながら整えていきます。

「もっと早く来ればよかった」
そう言われることが多いのが膝の痛みです。

なみのり整体がO脚や膝痛で大切にしていること

① 膝だけでなく、脚全体の動きを確認する

当院では、膝の痛みがどのような場面で出るのかを伺います。
例えば、歩き始めに痛むのか、階段を降りるときに痛むのか、長時間歩いた後に痛むのか。
そのうえで、膝の曲げ伸ばしに加えて、股関節や足関節の可動域、立ち上がりや歩行などの動きを、無理のない範囲で確認します。

私が施術で大切にしているのは、膝の形だけで身体の状態を判断しないことです。
O脚に見える方でも、股関節や足関節の動き、筋肉の働き方には個人差があります。
だからこそ、一人ひとりの身体の状態に合わせてアプローチを考えています。

② 筋膜整体で周囲の筋肉や軟部組織にアプローチする

膝の痛みがある方でも、当院では膝だけを集中的に施術するとは限りません。
太ももやお尻、ふくらはぎなど、膝の動きと関係する部分にも目を向けています。

筋膜を含む周囲の軟部組織に無理のない刺激を加え、身体の動かしやすさを引き出すことを目指します。
ただし、筋膜整体によって骨の変形そのものを元に戻したり、すり減った軟骨を再生させたりできるわけではありません。
また、膝に強い腫れや熱感がある場合には、医療機関での評価を優先することが大切です。

③ 運動療法で筋肉を使える状態を目指す

筋肉の緊張を緩めるだけでなく、身体を支える筋肉を適切に働かせることも重要です。
当院では、股関節周囲や太もも、ふくらはぎなどの筋肉の働き方を確認し、必要に応じて運動療法を取り入れています。

例えば、お尻の筋肉を働かせる運動や、膝を曲げ伸ばしするために内腿や足首などへアプローチする運動です。
運動の種類や負荷は、痛みや関節の状態に合わせて調整します。

「緩める」だけでなく、「自分の力で動かせる身体をつくる」。

これは、なみのり整体が最も大切にしている施術方針です。

変形性膝関節症の痛みは、膝のねじれだけが原因ではありません

O脚などによる膝への負担は、変形性膝関節症と関係する要素の一つです。
しかし、実際の膝の痛みには、関節内の炎症や周囲の軟部組織など、さまざまな要因が関係しています。
特に、膝のお皿の下にある「膝蓋下脂肪帯」も、痛みに関係する可能性がある組織の一つです。

詳しくは、関連記事「変形性膝関節症の痛みは軟骨だけが原因?膝蓋下脂肪帯と身体の動きから考える膝痛」で解説しています。

まとめ|膝の痛みを減らし、これからも自分の足で歩ける身体を目指して

O脚と膝の痛みには、脚の配列や関節の状態、筋力、身体の動かし方など、さまざまな要因が関係しています。
膝の痛みを考える際には、痛む場所だけでなく、股関節や足関節を含めた身体全体の動きにも目を向けることが大切です。

これから先も、自分の足で歩き、買い物や旅行、散歩など、好きなことを楽しめる毎日を。

膝の不調でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。