変形性膝関節症の痛みは軟骨だけが原因?膝蓋下脂肪帯と身体の動きから考える膝痛
「階段を降りるとき、膝にズキッと痛みが走る」
「椅子から立ち上がるときに膝がこわばる」
「変形性膝関節症と診断され、注射や薬を続けているけれど、なかなか痛みが落ち着かない」
このようなお悩みはありませんか?
変形性膝関節症というと、軟骨がすり減って膝が痛くなる病気というイメージがあるかもしれません。
しかし、膝の痛みは軟骨の状態だけで決まるわけではありません。
関節内の炎症や周囲の組織、筋力、身体の動かし方など、さまざまな要因が関係しています。
静岡市葵区古庄なみのり整体では、膝の痛みだけに注目するのではなく、股関節や足関節の動き、筋膜を含む周囲の組織、筋肉の働き方など広い範囲で体の動きを確認しています。
今回は、変形性膝関節症の痛みと膝蓋下脂肪帯の関係、そして当院が大切にしている筋膜整体と運動療法についてお伝えします。
変形性膝関節症とは?膝が痛くなる仕組み
変形性膝関節症は、関節軟骨や半月板、骨、滑膜など、膝関節を構成する組織に変化が生じる病気です。
年齢とともに発症しやすくなり、特に中高年以降の方に多く見られます。
代表的な症状には、次のようなものがあります。
- 歩き始めや立ち上がりで膝が痛む
- 階段の昇り降りがつらい
- 膝を深く曲げにくい
- 膝が腫れたり、熱を持ったりする
- 歩く距離が長くなると痛みが強くなる
ただし、同じ変形性膝関節症でも、痛みの程度や困っている動作は人によって異なります。
画像検査で確認できる関節の変化と、実際に感じる痛みの強さが必ずしも一致しないことも知られています。
そのため、膝の状態を考える際には、画像所見だけでなく、症状や身体機能、日常生活で困っていることを合わせて評価する必要があります。
膝の痛みは軟骨だけから生じるわけではない

関節軟骨には、痛みを感じる神経がほとんど分布していません。
一方、膝関節には滑膜、関節包、骨の一部、靱帯、脂肪組織など、痛みに関係する可能性のある組織が存在します。
変形性膝関節症では、こうした組織の炎症や変化が痛みに関わる場合があります。
その一つとして注目されているのが、膝のお皿の下にある「膝蓋下脂肪帯」です。
膝蓋下脂肪帯とは?
膝蓋下脂肪帯(しつがいかしぼうたい)は、膝蓋骨の下方、膝蓋腱の奥に位置する脂肪組織です。
ホッファ脂肪体とも呼ばれ、膝の曲げ伸ばしに合わせて形を変える特徴があります。
この組織には神経や血管が豊富に分布しており、炎症などによって痛みに関与する場合があると考えられています。
ただし、膝蓋下脂肪帯が痛みの原因になっているかどうかを、膝の前側が痛いという症状だけで判断することはできません。
また、変形性膝関節症の痛みがすべて脂肪帯から生じているわけでもありません。
大切なのは、一つの組織だけを原因と決めつけず、膝関節全体の状態を考えることです。
なぜ膝だけでなく、股関節や足首の動きも確認するのか?
膝は、日常生活の中で単独で働いているわけではありません。
歩く、しゃがむ、階段を昇る、椅子から立ち上がるといった動作では、股関節・膝関節・足関節が協調して動いています。
例えば、椅子から立ち上がる動作では、膝を伸ばす筋肉だけでなく、お尻や体幹の筋肉も働いています。
足首の動きが小さい場合には、しゃがむときの身体の使い方が変わることもあります。
また、股関節周囲の筋力や身体のバランスも、歩行や階段動作に関係しています。
もちろん、股関節や足首が硬いからといって、それだけで膝痛の原因と判断できるわけではありません。
しかし、膝の痛みが出る動作を理解するためには、膝以外の関節や筋肉の働きも確認することが役立ちます。
なみのり整体が変形性膝関節症で大切にしていること
① 痛みのある場所だけでなく、実際の動きを確認する
当院では、まず膝の痛みがどのような場面で出るのかを伺います。
例えば、歩き始めに痛むのか、階段を降りるときに痛むのか、長時間歩いた後に痛むのか。
同じ膝痛でも、困っている動作は一人ひとり異なります。
そのうえで、お身体の状態に応じて、膝の曲げ伸ばし、股関節や足関節の可動域、立ち上がり動作などを無理のない範囲で確認します。
私が施術経験を通して大切にしているのは、痛みのある部分だけで身体の状態を判断しないことです。
身体全体の動きを確認することで、どのような動作に負担を感じているのかを一緒に考えていきます。
② 痛みの強い膝に無理な刺激を加えない
膝に腫れや熱感がある場合、強い刺激を加えることで症状が悪化する可能性があります。
そのため、当院では痛みの強い部分を無理に押したり、強く揉んだりすることは避けています。
筋膜整体では、太ももやふくらはぎ、お尻など、膝の動きに関係する周囲の筋肉や軟部組織の状態にも目を向けます。
必要に応じて、筋膜を含む軟部組織へ穏やかな手技を行い、身体の動かしやすさを引き出すことを目指します。
ただし、手技によって膝蓋下脂肪帯の癒着を直接剥がしたり、すり減った軟骨を再生させたりできるわけではありません。
また、炎症や腫れが強い場合は、医療機関での評価や治療を優先することが重要です。
③ 筋膜整体と運動療法を組み合わせる
変形性膝関節症では、状態に合わせた運動療法が重要な役割を果たします。
膝の痛みが続くと、動くことを避けるようになり、太ももやお尻の筋力、歩く力などが低下する場合があります。
筋肉の緊張を緩めるだけでなく、必要な筋肉を適切に働かせ使えるようにすることも大切です。
私がこれまで施術してきた膝痛の方の中には、股関節が内側に回旋し、膝から下の下腿が外側に回旋するなど、上下で動きの方向に違いが見られるケースがあります。
こうした動き方が膝への負担に関係している可能性もあるため、当院では股関節や膝、足関節の連動性を確認しています。
そして、筋膜整体で周囲の筋肉や軟部組織にアプローチするとともに、必要に応じてお尻の筋肉や腓骨筋などを働かせる運動療法を取り入れています。
「緩める」だけでなく、「自分の力で動かせる身体をつくる」。
これが、なみのり整体が大切にしている考え方です。
「緩める」だけでなく、「自分の力で動かせる身体をつくる」。
これが、なみのり整体が大切にしている考え方です。
O脚や膝のねじれも、膝への負担に関係する?
変形性膝関節症では、軟骨や関節周囲の組織だけでなく、脚の配列や身体の動かし方も大切なポイントです。
特にO脚の方は、歩行時に膝の内側へ負担がかかりやすい傾向があります。
また、股関節や足関節の動きも、膝への負荷に関係する場合があります。
O脚と膝の痛みの関係や、膝関節特有の回旋運動については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:O脚はなぜ膝の内側に負担をかける?股関節と膝の動きから解説
10年後も、自分の足で歩ける身体を目指して
変形性膝関節症の痛みには、関節の変化だけでなく、周囲の組織や筋力、身体の動かし方など、さまざまな要因が関係しています。
膝蓋下脂肪帯も痛みに関わる可能性のある組織の一つですが、それだけが膝痛の原因とは限りません。
なみのり整体では、膝だけにとらわれず、股関節や足関節の動き、筋膜を含む周囲の組織、筋肉の働き方にも目を向けています。
そして、筋膜整体と運動療法を組み合わせながら、日常生活をより快適に過ごせる身体づくりをサポートしています。
10年後も、今のように動ける身体へ。
買い物や旅行、散歩など、これからも好きなことを楽しむために。
膝の不調でお悩みの方は、お気軽にご相談ください